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【ドローン×生成AI】高精度な温泉施設デジタルアーカイブを記録せよ!

デジタルカレッジKAGAによる「温泉施設デジタルアーカイブ」
Photo:プレスリリースより引用

最新技術が躍進するいまの時代。
今度はドローンや生成AIなど複数の技法を掛け合わせた“とある技術”が活躍中。
生み出されるのは我々日本人が大好きな温泉を記録する「温泉施設デジタルアーカイブ」!

温泉施設のデジタルアーカイブって?

石川県加賀市に拠点を置くデジタル人材育成機関のデジタルカレッジKAGA
彼らが新たなプロジェクトとしてターゲットに決めたのは日本が誇る文化の遺産、温泉施設でした。

これまで様々な取り組みをしてきた彼らですが、この取り組みに関しては高額な機材を使わずに現場で手軽に実施でき、迅速かつ精密に温泉施設のデジタルアーカイブを組成できるチャレンジフルな方法をチョイス。

温泉の魅力をクイックにデジタル化できる魔法のような方法は、彼らの取組に共感して集まった人的ネットワークを駆使して実現するというのだからこれにも驚かされます。

モデルケースとして、加賀温泉郷山代古総湯を対象にした「古総湯プロジェクト」をどうぞ。

見てください、この美しさを!

このプロジェクトではドローンの自動航行による撮影と、汎用スマホなどの汎用機器を用いた外部構造データの収集を行い、生成AIを活用してデータの欠損を補完。

この方法により、高精度な建物の三次元モデルを迅速に作成できるようになりました。

汎用機材の組み合わせで“手軽”かつ“高速”な実用化が可能に

では、実際どんな感じで作られているのかを、順を追いながら少し詳細に見てみましょう。

①汎用ドローンによる上空からの撮影

デジタルカレッジKAGAによる「温泉施設デジタルアーカイブ」。汎用ドローンによる上空からの撮影
Photo:プレスリリースより引用

この撮影に関しては、様々な汎用ドローンと撮影・センシング機材を柔軟に組み合わせ活用することが可能。

古総湯プロジェクトで使用したドローンは、オープンソースの自動化が可能な機材を使用した自動化プログラムにより、完全自動ミッションでの撮影が実現しました。搭載カメラは高精細な画像を取得し、実際の飛行時間は約5分というのだから驚きです。

②施設内のドローンやスマートフォンによる撮影

デジタルカレッジKAGAによる「温泉施設デジタルアーカイブ」。ドローンイメージ。
Photo:プレスリリースより引用

施設内のデジタルアーカイブ作成は屋外よりも複雑なので、デジタルカレッジKAGAでは様々な機材を駆使しているのだそう。

この撮影活動は加賀市内外の運用パートナーと連携し、汎用機材を使用しながらも、温泉施設の業務の合間に迅速に実施します。撮影されたデータは解析のために整理され、他の収集手法で得られたデータと統合するんですって。

③スマートフォンx生成AIによる点群データの穴埋め

デジタルカレッジKAGAによる「温泉施設デジタルアーカイブ」。スマートフォンx生成AIによる点群データの穴埋め
Photo:プレスリリースより引用

ドローンで撮影できない場所については、スマートフォンなどの汎用機器と生成AIを活用して自由視点の画像生成を行い、データを補完!これにより、建物全体の精密な再現が可能となります。

たとえば、古総湯プロジェクトでは、補完データの撮影にかかる時間は30分以内で、施設の休息時間内に迅速に作業も完了しちゃうのだとか。

④全天球カメラによる撮影

デジタルカレッジKAGAによる「温泉施設デジタルアーカイブ」。全天球カメラによる撮影。
Photo:プレスリリースより引用

施設内の撮影時には全天球カメラを利用し、内部の撮影を行います。

全天球カメラでの撮影はウォークスルーツールとして活用できるだけでなく、フォトグラメトリ技術を用いて解析し、特徴点の位置関係やパースの変化を利用。

対象物の形状を三次元の点群モデルに変換することが可能です。これをドローン撮影と組み合わせることで、内外のデータの精度が驚くほど向上するらしい……!

⑤衛星データやPlateauと組み合わせた活用

デジタルカレッジKAGAによる「温泉施設デジタルアーカイブ」。衛星データやPlateauと組み合わせた活用。
Photo:プレスリリースより引用

三次元に点群モデル化されたデータは、メタバースへの展開も可能です。

衛星から取得された各種データや、国土交通省のPlateauに集約された都市の三次元データと組み合わせることにより、住民を巻き込んだ都市計画のシミュレーションや、経年による施設内外の環境比較に活用されたりと可能性は無限大。

⑥温泉効能の可視化

デジタルカレッジKAGAによる「温泉施設デジタルアーカイブ」。データの可視化。
Photo:プレスリリースより引用

デジタルカレッジKAGAでは、脳波による温泉の効能のデジタル化を予備試験中という驚きの情報も!

温泉の泉質は分析されてはいるものの、泉質のバランスの違いが人体に与える効能の微妙な違いについては未だに可視化はされていません。ということで、デジタルカレッジKAGAが現在取り組むのは脳波計測を活用した主観に頼らない効能の可視化の研究。

施設のデジタルアーカイブと共に温泉効能の可視化を行うことで、新たな価値が生まれるはず。

革新技術を使用した今後の取り組みにも期待大

現場調査含め、実際に運用中の施設に対しての現場作業は時間との勝負というのが大きいところ。

現場でのミッションを速やかに実施し補完的な技術と組み合わせれば、スピーディーに施設全体像の把握が可能になる。この迅速さが将来における施設の維持管理やデザイン等に活用できるほか、三次元データ化しておくことでメタバースへの導入もより簡単になるというのだから、本当にすごい技術ですよね。

今後の取り組みとして、インフラ構造物のデータ化や歴史的建築物のデジタルアーカイブ化を最先端技術で可能にし、持続可能なインフラ構築に全力で取り組むことを決めたデジタルカレッジKAGA。メタバース旋風吹き荒れる今、再注目のゲームチェンジャーになるのか?!それではまた。

この記事を書いたスタッフ

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