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Photo:プレスリリースより引用
みなさんこんにちは!
これまで3D・VRコンテンツ化を中心に様々なボランティア撮影活動をおこなってきた一般社団法人VR革新機構が2025年から新たなサービスを追加。今回はボランティア撮影公益事業プログラム制度における3つのプロジェクトを探ります。
ボランティア撮影公益事業プログラム制度とは?

コロナの影響で多くのサービスがストップした2020年。この年を皮切りに、一般社団法人VR革新機構がスタートしたのが「学術、科学技術、文化、芸術、教育等の振興に貢献し、高齢者福祉の増進や地域社会の発展に寄与する施設」を対象にした3D・VR化のボランティア撮影活動です。つまり、社会に大きく貢献している人々の取り組みを3DやVRへとコンテンツ化することで「おうちで○○〇」などのエンタメコンテンツへと昇華させ、情報発信を支援していた……といえばわかりやすいかも?
その実績はというと、延べ100件以上の大型施設を3D・VR化。1,000,000人以上がVRコンテンツを体験しており、さらに全国子ども・学生VR自由研究大会で、VRコンテンツを活用した研究発表を実施するなど多くの人々に影響を与えています。
ボランティア撮影公益事業プログラム制度の3つのプロジェクト
プロジェクト概要を説明するとこんな感じ。
①文化芸術アーカイブプロジェクト
歴史的建造物や美術品などをVR化し、後世に残すことを目的としたプロジェクト。
②オンライン学習支援プロジェクト
学校や教育機関の施設をVR化し、オンライン学習を支援するプロジェクト。
③全国子ども・学生VR自由研究大会会場プロジェクト
VRコンテンツを全国の子どもたちの研究発表に活用し、子どもたちの育成を支援するプロジェクト。
これらのプロジェクトは、施設のアーカイブ、デジタル教材やバーチャルツアーなどに活用され、多くの人々に様々な施設の魅力を伝えてきました。
空間ビデオ・AI動画による魅力発信プロジェクトの概要
さて、そんな「ボランティア撮影公益事業プログラム制度の3つのプロジェクト」ですが、2025年から新たなサービスを追加をするとの発表が。
注目の3つの新サービス
まずはじめに「空間ビデオ撮影による公開」。
これにより、Apple Vision ProやXREALなどのデバイスを用いた空間ビデオ撮影を行い、施設の臨場感あふれる体験を提供が叶います。
さらに「動画AIによる施設広報用動画の生成」も。
これは動画AI「SORA」をはじめとする最新のAI技術を活用し、施設の広報用動画を生成。テキストプロンプトに基づいた動画生成により、施設・地域の特色や魅力を効果的に伝えることができるようになります。
そして3つめに「ビデオ撮影動画からのイベント・企画展広報動画生成」。
施設で撮影された動画素材を元に、AIがイベントや企画展の広報用動画を生成。動画から動画を生み出す機能も利用可能で、広報活動の幅を広げることができるようになるんですって。
新サービスの活用例

これら3つの新サービスの活用例として例えばこんな事例も。
①来館客向け
車いす利用者を含む数名または団体で来場された際、車いす利用者は施設に入らずに、空間ビデオで施設内の観光が可能に。
専用ゴーグルやグラスを通して、施設内の様子を臨場感あふれる映像で体験することで、実際に施設内を歩いているような感覚を得ることができるのはなんとも嬉しいですよね。実際に施設内を見学している一緒に来た方々と、その場で感想や感動を共有することもできちゃいます。すべての人が同じ体験を共有し共に観光を楽しむことができるなんて夢みたいなサービスですよね。
②施設広報
AIによる動画生成により、施設の担当者でも簡単に広報用動画を作成することが可能になります。イベントや企画展などの告知、施設の魅力紹介、来場者へのマナー啓発など、様々な用途で活用できるのでイベント活用における可能性も広がるばかり。
終わりに
これまで以上により気軽に、より誰もが全てのものを楽しめたり学べるチャンスを作り出す。それがAIやVRの大きな役割の1つです。そんな思想の背中を押す革新的なプロジェクトによる新サービスを今回はご紹介しました。それではまた。
この記事を書いたスタッフ