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様々な世界が広がるメタバース。中でもそのリアリティさに多くのファンを持つFortniteの常設ステージにあの軍艦島が登場したとのニュースをキャッチ!
Fortniteに軍艦島が登場!

世界遺産「明治日本の産業革命遺産」が登録10周年を迎える今年、Fortniteの常設ステージに長崎県の軍艦島が登場。公開するのはこれまで軍艦島利活用プロジェクトでタッグを組んできた長崎市とHERITAGE DATABANKです。
上陸見学ツアーはあるものの、崩壊の危険があるため島の大部分が立入禁止エリアとなっている軍艦島。天候によっては上陸不可な日もあるなどアクセス自体も非常に困難。そんな軍艦島閉山50年である2024年を機に、新たな世界遺産の利活用を開始したのが長崎市とHERITAGE DATABANKです。最新の3Dスキャンで作成した軍艦島のデジタルアーカイブで様々なアクションを起こす一環として誕生したのが本コンテンツなのです。
軍艦島(端島)って?
ではここでさらっと軍艦島についておさらいを。
長崎港から南西約18kmの海上に浮かぶ無人島・軍艦島。かつては海底炭鉱の島として栄え、良質な石炭によって日本の近代化を支えていた場所として有名です。
全盛期には5,000人以上もの人々がこの島に暮らしていたというのだから驚きです。埋め立てによる島の拡張や日本初の鉄筋コンクリート造による高層アパートの建築など、小さな島に当時の先端技術が集結していました。しかし1974年に入り、炭鉱が閉山をむかえると同時に無人島に。
そんな軍艦島は2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとして、今でも世界中から注目を浴びる日本にとっての重要スポットです。
超リアルな「GUNKANJIMA ARCHIVE」
長崎市とHERITAGE DATABANKによってこれまで制作されてきた軍艦島の精巧な3Dスキャンデータのデジタルアーカイブ。このデータをもとに、ユーザー数5億人以上を誇るメタバースFortniteの常設ステージ「GUNKANJIMA ARCHIVE(軍艦島アーカイブ)」が満を持して“超リアルな姿”で登場したのです。
仮想空間の軍艦島で“ゲーム世界”でしかできない体験を

ここでは通常見ることができないリアルな軍艦島上空からの景色を見ることができたり、標準搭載されているボートで島を周遊することができたりと様々なことが楽しめます。

立入禁止エリアを含む歩行可能エリアの散策、全13箇所のチェックポイントで知ることができる軍艦島情報の収集etc。“現実世界と同様な精巧な軍艦島”において、“ゲーム世界でしか体験できない軍艦島”のコンテンツを楽しむことができるのは本当にここだけ。
“現実世界”の軍艦島の保存や活用に繋がる取り組みも
また注目したいのが、“ゲームがリアルの軍艦島へ収益を還元する仕組み”です。
Fortniteではステージの利用者数に応じて運営者からゲームの収益が還元される仕組みになっています。これを利用し、“ゲーム世界”の軍艦島でユーザーが遊べば遊ぶほど“現実世界”の軍艦島の保存と活用への整備につながっていく仕組みが本コンテンツでは構築されています。
日本の歴史にとって重要な本スポットがバーチャルを通した文化の維持に貢献するロールモデルとなることは間違いなさそう。バーチャル軍艦島は一体どんな世界なのか。興味がある方は是非Fortniteからアクセスを!
この記事を書いたスタッフ