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突然ですがこの子知ってます?
めっちゃくちゃ可愛いけどあんまりテレビで見なくない?でもなーーんか知っている。そう、彼女のメインステージはインスタグラム。スーパーインフルエンサーの“imma”はフォロワー数35.5万人を誇る実態のないバーチャルインフルエンサーなのです。
しかしここ最近、ISETANメイクアップパーティのイベントミューズに就任したり、パラリンピックの閉会式に登場したりと、インスタグラムの世界を飛び越え活躍の幅を広げはじめた彼女。
今回はそんな彼女の躍進を切り口に、今後各方面でもっと活躍するであろうバーチャルインフルエンサーをご紹介。これほどまでにエンターテイメントとの相性の良い存在っていないかも?!
immaって誰?
今やファッション誌の表紙を多数飾り、バーバリーなどの有名メゾンともコラボ。プラダのモデルとしてもショーを歩き、IKEAやポルシェの広告にも登場と、とにかく引っ張りだこの彼女ですが、こんなに大忙しで疲れ……ないんです。だって彼女は存在しないバーチャルモデルのimmaだから。
さて、インスタグラム上にモデルやインフルエンサーに続き登場し始めたのがバーチャルモデルの彼女たち。そんな流暢が始まるやすぐに現れたのが日本初のバーチャルモデルであるimmaだったのです。
2018年に登場した彼女は端正な顔立ちにピンクヘアー、インディビジュアルな服装にアンニュイな雰囲気と、まさに東京カルチャーをペルソナ化したかのようで、瞬く間に若者たちに受け入れられていきました。
どのように彼女の存在が作られているのかというと、パーツモデルとなるモデルを背景こみで実写、そこに3DCGで作成した頭を合成するんですって。しかし年々その技術力も上がってきており(もともと超ハイクオリティで登場した途端に驚いたんですが)、今や実物の人物とのツーショットを見ても、本当にCG?と思ってしまうほど。
世界から!ホットなバーチャルインフルエンサーたちを紹介。
バーチャルインフルエンサーはimmaだけにあらず。今や世界各国から個性的なバーチャルインフルエンサーが登場し大活躍しています。
【日本】葵プリズム
バーチャルギャルとしてカルト的人気のある彼女のインスタグラムはまさにネオ東京ギャル!世界観の作り込みがすごすぎる!ということもあり、東京のインディペンデントブランドから多数のオファー、そして新しくできた東京のショップのしょうかいなども彼女目線でされていて面白いです。言葉遣いもギャルなところとか最高。
【イギリス】Shudu
ティファニーなどとのコラボレーションを行う彼女はイギリス出身。黒く滑らかで美しい肌を再現する技術力に脱帽。面白いのが彼女が所属するバーチャルモデルオンリーの事務所があること。
【アメリカ】BINXIE
2019年5月に誕生した彼女はインスタグラムの掲載の仕方がとてもポップ。アメリカのLA出身って感じのムードめっちゃ出てません?全体的にネオンがかった彼女のページはとってもクール。世界観がハンパないですね。
【韓国】Woo Ju
韓国からイケメン登場。と言ってもこの秋登場したばかりなのでかなりニューフェイス。趣味はスポーツ、登山、 読書、ホームベーキングなどなど、MZ世代らしいパーソナリティが特徴。個人的に面白かったのが、インスタの顔がわざと加工しているように演出していること。今っぽい!
【日本】Liam Nikuro
日本発のバーチャルインフルエンサーの男の子。アメリカ人と日本人の両親を持つ180センチの彼の仕事はファッション、音楽などのプロデューサーなんですって。そのうち彼の作品が世にでる時がくるかも?
【ドイツ】noonoouri
ディオールの広告を始め、様々なルックブックや雑誌に登場するなどファッションシーンから暑いラブコールを受ける彼女はこれまでのバーチャルインフルエンサーとは一線を画す容姿。ブリッツドールのような容姿だけれど、彼女が現実と合わさることにより新しいムードが生まれるのです。
彼らが人気を獲得していった理由って?
2017年の6月に世界初のバーチャルインフルエンサー『リル・ミケーラ』の登場から彼らの需要が一気に加熱していきます。
19歳のブラジル系アメリカ人という設定の彼女はプラダやルイ・ヴィトン、Vogueのページを飾ったりと、ハイファッションのシーンに熱望され始めんです。ハイセンスでユニーク、どんな服でも着こなせるというパーフェクトなキャラ性が時代にハマった瞬間でした。その後なんと1億ドル以上の価値が彼女につくことになったんですね。日本円に換算すると……約100億円?!はい、そうなんです。すごいでしょ。
でもじゃあなんでこんなに人気が出たのかと言いますと、簡単に言ってしまうとCG技術の向上。これまでもバーチャル上に彼らのような存在はいたのですが、どうしても不気味の谷を抜けられなかった。でもここ最近の技術向上により、少しだけCGっぽさを残しつつもリアルを追求するというバランスが確立され、それが受け入れられるようになったのです。
もう一つは彼らにはリアルさを感じる人物像がきちんと設定されていること。
どこで生まれ、いまはどのエリアによく出没するのか、どんな食べ物が好きなのか、何に悩みこれからどうなっていきたいか、尊敬する作家は誰なのか、小学校の頃はどんな性格だったのかなどなど。そう言った細かい性格設定がされているからこそ、彼ら個人のキャラクターが滲むSNSアカウントを作ることができるんです。
私たちにとって重要なのって、彼らがそこにいるかいないかって話じゃなくて、彼らの人となりにどこまで共感ができるのか。ということだと思うんです。だって好きな芸能人とかって実際に会えるわけじゃないですもん。だからある種このバーチャルインフルエンサーたちだってそう言った面では一緒なんです。
スキャンダルなしは美味しい。
なので、憧れのモデルさんや芸能人とバーチャルインフルエンサーは同じなんです。しかし、確実に違う点が1点ある……!スキャンダルがないってことなんですよ!
あと病気や怪我や、忙しすぎて鬱になっちゃった……みたいなこともないじゃないですか。あと多言語で発信ができるのも美味しいところ。伝えたいことやPRしたいことが世界中に一気に広がりますからね。
エンタメシーンにおけるバーチャルインフルエンサー
現在バーチャルインフルエンサーにとっての活躍の場はインスタグラムなどのSNSがメイン。とは言え、大手企業のイメージキャラクターに就任したり、CMに登場したりと活躍の場はグッと広くなっているんですね。
つまり、最初はインスタグラムや雑誌撮影による静止画での活躍でしたが、現在では動画を通してのキャスティングも増加中。じゃあリアルステージは……?とイベント業界の我々は気になっちゃいますよね。これについては近い将来ホログラムで実現可能だと言われているみたいですね。
存在しない彼女たちが実際の舞台に登壇する未来は遠くない。“存在する”ってなんなんだろう……って気持ちになってきましたよ……。
終わりに
いかがだったでしたか?2016,7年からどんどん加速していくバーチャルインフルエンサーたちのパワーは見ていて爽快です。
彼らには「みんなの前ではキラキラしなきゃ」とか「本当はこれ好きじゃないけど好きって言わなきゃ」などの、本来の自分と演者としての自分という区切りがありません。そう、見ている側に対して嘘を一切ついていないんです。だけどペルソナやキャラクター設定は緻密にされているので、見ている側はきちんと共感する。
そんなバーチャルインフルエンサーたちがエンタメシーンのメインにくる時代も遠くないかも?ホログラムを使ってリアルステージ、やれる日が来るのが待ち遠しい!イベントシーンを作る我々がチェック必須のバーチャルインフルエンサー事情の紹介でした。今後も目を光らせていきましょう!ではまた。
この記事を書いたスタッフ