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メタバースにおけるアバターの多様性を向上するプロジェクトが始動

メタバース アバター
Photo:today NFT Newsより引用

みなさんこんにちは!GPの宮永です。ゲームを始めメタバースなどのバーチャルの世界において必須となってくるのが自身のアバターです。そんなアバターに関して、ビューティーケアブランドであるDoveがあるプロジェクトを始動させました。その名も『Real Virtual Beauty』。バーチャルにおいて女性キャラクターの多様性を向上させるという本プロジェクト。その内容についてご紹介していきます!

「Real Virtual Beauty」とは?

ビューティーケアブランドのDoveが新たに立ち上げたプロジェクト『Real Virtual Beauty』は、ゲーム業界における美の基準や固定観念を打ち破り、若いクリエイターに総合的なトレーニングコースを通じて、身体への自信と自尊心を育むためのツールを提供することを目的に立ち上がったプロジェクトです。本プロジェクトはDoveがEpic Games(Unreal Engine)とWomen in Gamesと提携しているビッグプロジェクト!概要でいうと大体こんな感じでしょうか?

背景にあるのは非現実的なステレオタイプ

本プロジェクトが立ち上げられた背景には今の時代らしい現実があります。13億人いると言われるゲーム人口の半分は女性ですが、その中にはもちろん思春期の繊細な少女たちの姿も。しかし、最近の調査ではカナダだけで『3分の1以上の女性の自尊心が、現在のアバターキャラクターの多様性の欠如によりマイナスの影響を受けている』という事実が判明。若い世代がオンラインゲームやバーチャルリアリティを通じて互いに交流し続ける中で、彼らが受けるビジュアルへの影響はますます大きくなっているんですね。

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というのも、ゲーム内の女性キャラクターは過度に性的に描かれ、非現実的な美の基準のなかで創作されることが多くなっています。すると、そんなアバターと自分自身を比較し、顔や身体の造形から自尊心を失っていくケースが少なくないんです。こうした背景からゲームにおける女性の表現を多様化し、ゲームを女性や少女にとってポジティブな空間にすることが『Real Virtual Beauty』のミッションなんです!

プロジェクト内容は?

『包括的な美を支援し、描写することを徹底する』本プロジェクトは、ゲームにおけるボディコンフィデンス(自分の身体に自信を持つこと)を構築することを目的とした、まったく新しいキャンペーンということはわかってもらえたかと思います。では実際のところ、どんな内容になっているのか気になりますよね。

ゲームにおける美と多様性についてのオンラインコースを実施

このキャンペーンでは、クリエイターが日常生活で目にする多様性を反映し、デザインにおける偏見や固定観念を助長しないよう、Centre for Appearance Researchと業界専門家の協力のもと開発されたコースを実施。ゲーム分野において多様性をいかに広げていくかという考え方、取り組みをゲームを作るクリエイターたちに向けて発信します。デザインにおけるステレオタイプやバイアスの助長を避けることが目的のこのトレーニングは、ビデオゲームで直面するさまざまな美の多様性の問題に光を当て、理論、技術、実践の要素が組み合わさった充実した内容になっています。

トップクリエイターには助成金も

コース終了後、参加者は最終作品をオンラインで『リアルバーチャルビューティー』キャラクターアートコレクションとして発表することができ、Doveによって監修された本コレクションはEpic GamesのArt Stationプラットフォームで公開予定と、クリエイターにとってもきちんと美味しいものに。さらに、その中でも一番優れたクリエイターには一連の助成金と賞を提供することも決定されているんです。力の入れ方がやっぱりすごい!

Roblox上で“自尊心”に関する教育用ゲームを無料公開

ちなみに本プロジェクトで作られた女性キャラクターを適切に表現したグローバルなキャラクターアートコレクションには無料でアクセスが可能。ゲームスタジオ『Toya』と独自に開発したセルフ・エスティーム(自尊心)がテーマの教育用ゲーム『Super U Story』などもRoblox上で無料公開されていますが、今後、公開の幅がますます広がる可能性がありそうです。

終わりに

いかがでしたでしょうか?過去にも美の価値観の多様性を広めるために様々なコンテンツを送り出してきたDoveの新たなプロジェクト『Real Virtual Beauty』。なりたい自分になれるメタバースだからこそ発生するルッキズムの問題に正面から向き合うこの取り組みは、今後バーチャルにおける倫理的な物差しのひとつになるかも?皆さんは『Real Virtual Beauty』を通して何を考えましたか?

この記事を書いたスタッフ

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