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ここ最近何かと話題のメタバース。ジャーナルでも既にご紹介していますが、弊社でも今後メタバースに力を入れていくんだ!という決意のもと、新たな事業展開をスタートしたところです。
さて、そんなメタバースですが、実際にどのような施策やプロジェクトが打ち出されているのかって、意外と知られていないもの。『メタバース』と言っても広い上に、目まぐるしく新しいものが出てくる中で、ニュースをキャッチアップするのはとても大変。
ということで今回はメタバースの最先端を“サクッと”知りたい人にベストであろうファッションシーンから、最新のプロジェクトを抜粋。現在どれほどメタバースが重要視されていて、どんなことが行われているのかをご紹介します。
“夢”や“理想”が追い風に。ファッションシーンは要チェック
なんでメタバースを紹介するにあたってファッションシーンから紹介するの?という質問に対してのアンサーは、“ファッションシーンはいつだってトレンド最先端”だからです!
それはドレスやアクセサリー、メイクアップに止まらず、最新技術だって同じこと。特にここ最近のファッションシーンにおけるメタバースへのヒートアップ加減がもうやばい。各メゾンからセレブに至るまで、メタバースに自らの理想をかけて切磋琢磨中。灯台下暗しですがメタバースを知る上でファッションシーンの動向チェックは必須です。
ファッションシーンで“今”起きているメタバース事情
さて、ということで今ファッションシーンでメタバースにおいて何が行われているのかを早速ご紹介していきます!
メタバースファッションウィークが開催
まずはこちらから。今年の3月末、世界初オフィシャルメタバースファッションウィーク(通称MVFW)がメタバースである“Decentraland”で開催されました。参加したのはETROやDolce&Gabbana 、Tommy Hilfigerなど計50からなる錚々たるブランドたち。
Decentralandに登録し自分のアバターを作ったら、メタバース内にある『ラグジュアリーファッション地区』へ。この中では他のユーザーとお喋りしたり、地区内にあるDKNYなどのブランドショップでウィンドウショッピングも楽しめるのだとか。
メタバースファッションウィークの面白い点は、モデルが動物だったり実際の世界では着れない服を楽しめること!そしてその服を自分がアバターになれば着用できることです。
実際のファッションウィークとは少し違う楽しみ方ができるのが最大の魅力と言えますよね。あと普段とは違う世界で友達とおしゃべりできるのもテンション上がって結構楽しい!
初回ですら世界中の多くのファッション業界の人々が訪れたMVFW。イベントがデジタル上へとシフトする今、デジタルファッションショーのクオリティはものすごい勢いで上がっていくんだろうな、なんて思います。今後のメタバースファッションウィークの展開が楽しみで仕方ない!
グッチのメタバースギャラリー『VAULT ART SPACE』
みなさん、Gucciがメタバース上にギャラリーをオープンしてるってご存知ですか?実験的オンラインスペースである『Vault』内にオープンしたこのオンラインギャラリーは、GucciとNFTアート作品を集めたマーケットプレイス。現代アーティストの作品を鑑賞するだけでなく、その作品を購入してコレクトすることができちゃいます。
『The Next 100 Years of Gucci』とのタイトルがついた本ギャラリー初の展覧会では29名のアーティストが、100年にわたるグッチの歴史とその先を表現した作品が展示されています。お家からサクッとアクセスできちゃうのでぜひ遊びに行って見てください。
メタバース市場に乗り込んできたセレブたち
ところで皆さん、各メゾンのメタバース参入はもちろんなのですが、それと同時にこの市場に目をつけたのが有名セレブたちです。
カーリー・クロスのメタバースプロジェクト
例えばスーパーモデルのカーリー・クロス。一斉を風靡したショーモデルですが、彼女はオンラインゲームプラットフォーム『Roblox』でファッションデザインプロジェクト『Fashion Klossette Designer Showcase』を期間限定でローンチしていました。彼女が行なっているのはプレイヤーがゲーム内で着用する服のコレクション『Fashion Klossette Designer Showcase』を作ること。アイテムは仮想通貨50〜100ロバックスの有料アイテム1つに無料のアイテム6つ(嬉しい!)。
ベラ・ハディットが自分のNFTを公開
モードな表情と完璧なスタイルでランウェイの話題を独占するセレブリティ、ベラ・ハディット。そんな彼女が自身の3Dスキャンデータを基にしたNFTアートプロジェクト『CY-B3LLA』をローンチしました。これ何かというと、超リアルなベラモデルのアバターをメタバース上で提供するってこと。
彼女は10人のクリエイターに自身の体の3Dスキャンデータを用いたデジタルアートの制作を依頼。これによって様々なタイプのベラが登場したのだとか。めちゃくちゃ興味深い!制作はこんな感じで行われていく模様。
凄腕パリスがメタバースビジネスをスタート
2000年代がブームの今、再び注目を集め始めたパリス・ヒルトンもメタバースでビジネスを行うセレブリティの1人。お騒がせセレブの異名を持つ一方、実は実業家だったり起業家を支援する投資家だったり様々な顔を持つビジネスウーマンな彼女が、自らの名を冠したオリジナルのメタバース空間『Paris World』をRoblox上で展開中。
各メゾンの打ち出すNFTコレクション
衣食住はこの世界において絶対に必要なもの。それはメタバース空間においても同じです。つまりブランドにとって、ゲームはデジタル世界進出への最初の第一歩。メタバース×ファッションを語る上で外せないのがゲーム内のアバターに着用させる洋服でしょう。
ゲーム『フォートナイト』ではBalenciaga、Moncler、Adidasが、『Roblox』ではGucciやRalph Laurenが独自のアイテムをNFTで提供しています。因みにこういったブランドが提供するアイテムは“スキン”と呼ばれています。
『あつまれ どうぶつの森』ではValentino、『リーグ・オブ・レジェンド – League of Legends』ではLouis Vuittonも参入しています。そうそうたる面子……。
SNS上でメタバースで購入したウエアを着る人も増加中
実は現在、デジタルファッション専門のブランドが続々と登場中!中でもチェックしておきたいのがTRIBUTE。現実世界では絶対に着れないような服をオンライン上で購入することができるブランドです。
見ているだけで可愛いのでこちらに投下!
いやいや可愛すぎ〜~!!とここで、気になるお値段なのですが、なんと米ドルで$119〜665。え?!え??!だって実際に着れないんでしょ??!そう思いますよね、わかりますよ……。
でも世界は段々とスクリーンの中に移行しているんです。そんな考えじゃフューチャーを生きていけません。少し前までは考えもしなかったことがものすごいスピードで起こりまくってる今日この頃。どうにか時代についていかねば……。
終わりに
いかがでしたか?メタバースとファッションの関係性、そして今現場で何が行われているのかなんとなく分かってもらえたでしょうか?
リアルしかなかったこれまでの世界に、メタバースが追加されることによって、より世界は広くなり新しい可能性が飛び出してくる!そしてその新たな世界で様々な取り組みを惜しげなく展開しているのがファッションシーンだったりするんです。
今後メタンバース空間のクオリティがほぼリアルに近づくのは時間の問題。時代に追いつくためにもファッションシーンが教えてくれるメタバース速報からは目が離せません!
この記事を書いたスタッフ