メタバースの治安を守れ！インターポールがメタバースに進出

みなさんこんにちは！GPでもずっと動向をチェックし続けているメタバース。インターネットの進化系なんて言われており、現在様々な企業や人々がメタバースを活用したビジネスやサービスに参入中です。そんな中、『国際刑事警察機構（International Criminal Police Organization：INTERPOL）』が、独自のメタバース『INTERPOL Metaverse』を立ち上げたってご存知でした？

インターポールって何？

まずはインターポールの説明ですね。インターポールとは、先に記載した通り『国際刑事警察機構（International Criminal Police Organization：INTERPOL）』のこと。

つまり国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織のこと。日本国内では頭文字『ICPO』の略称で呼ばれることが多いようですが、海外ではインターポールの名称で呼ばれています。1923年に国際刑事警察委員会の名で設立され、56年から現在の名称に。現在加盟国は195カ国、因みに本部はフランスのリヨンになります。

メタバースにインターポールが進出ってどういうこと？

そんなインターポールですが、インドのニューデリーで開催された第90回総会でバーチャル世界での警察活動にまつわる訓練に向けた取り組みの一環として『INTERPOL Metaverse』を立ち上げたと発表。

この取り組みについて『世界各地の法執行機関向けに特化した初のメタバース』とインターポールは話しており、これによって世界の法執行官がアバターを通じて国境を越えて知識を共有するためのツールを作ると共に、犯罪科学捜査やその他の警察活動に関するイマーシブ、つまり没入型の訓練ができるようになるとも言っています。さらなる目的はメタバースという新しい世界に関する法執行機関が必要だという意見の元、メタバースの専門家グループを設立したなんてことも明言していますね。

なんで立ち上げたの？

インターポールのメタバース進出の背景には、犯罪者たちによる早速のメタバース悪用が挙げられます。メタバースのユーザーが増えテクノロジーがさらに進化を遂げることで、そこが新しいリアルな世界へとなっていく。その中で懸念されるのが、金融詐欺や偽造、性的暴力やハラスメント、子どもに対する犯罪や、データ窃盗、マネーロンダリングなどの現実世界で行われているような犯罪たち。つまり、これから増えるであろうメタバース内の犯罪に向けてこの機関を立ち上げたってことだったんですね。

メタバース内の犯罪の境界線って現実と一緒なの？

そんな中ふと頭をよぎるのは“メタバース内での犯罪の境界線”。それって我々が生きるリアルな現実世界と一緒なの？って部分だと思うんです。

これについてはインターポールも、「これらの脅威の中には、法執行機関にとって大きな課題となるものがあるはずだ。というのも、現実の世界で犯罪だとされている行為のすべてが、仮想世界でも犯罪だとみなされるわけではないためだ。」なんて発言をしています。そりゃそうだ！メタバースは仮想世界。とはいえ今後沢山の人々がメタバースでも生活する時代が来るはずで、その中で多くの人々が平穏に暮らす必要性がある。それにメタバース内でのビジネスもどんどん盛んになってますよね。そう、すでにメタバースは、ゲームやソーシャルネットワーキングだけじゃないんです。

大手企業のバーチャル会議やデザイン、テストのプロセスを試せるポジティブな面を持つからこそ、これまでにも行われてきたインターネット上の犯罪の温暖になる可能性が否めない、いやむしろ高確率で発生するはず。しかもこれまでの金融犯罪のみでなく、ビジネスメール詐欺や最高責任者を名乗るなりすましなどのちょっと厄介なものも懸念しています。だからこそインターポールが必要なんです。

終わりに

『INTERPOL Metaverse』はまだまだ登場したばかりで、今後どのように使われるのかは未だ未知。どちらにせよ、この機関によってメタバースの秩序が守られることを祈る！という感じでしょうか。しかしインターポールも進出したメタバース、この事実がメタバースのこれからの限りない可能性を提示していると考えられるのではないでしょうか？メタバース進出、みなさんも急いだ方が良いかも？？

参考記事：ZDNET