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みなさんこんにちは!GPの宮永です。本日ご紹介するのは、誰もが知るファッションブランド『H&M』が新たに立ち上げたメタバース空間『Loooptopia Experience(ループトピア・エクスペリエンス)』について。なんとこの空間でファッションと循環型社会について学べるらしい……。
H&Mがメタバース「Roblox」へ参入!
このGPジャーナルで何度も取り上げているファッションブランドによるメタバースへの参入。特に『Roblox(ロブロックス)』への参入は止まりません。NIKEやVANSなどのスポーツ、ストリートブランドをはじめ、GUCCIやGIVENCHYなどのハイブランドまで、ジャンル問わず様々なファッションブランドによる常設スペースが日々増設されているのは有名な話。そんな中、今度はファストファッションの代表格『H&M』の参入です。
『Loooptopia』ってどんなところ?
H&MがRobloxで挑戦するのは「Loooptopia」と呼ばれるメタバースプロジェクト。参加者はリサイクル素材などの素材・模様を選んでオリジナルの衣服をつくることが出来ちゃいます。そう、こちらのメタバースのテーマはサステナブル。ここ最近サステナブルに力を入れているファッションブランドは多く、H&Mはその中でも長らくサステナブルなアクションを起こしてきたブランドとしても知られています。そんな本ブランドらしい『Loooptopia』は、遊びながらにしてファッションと循環型社会について学ぶことができる有意義な空間なんです!
ここでおさらい。H&Mのサステナブルな取り組みとは
安価な服を大量に生産するH&Mは常にその批判にさらされてきました。そんな中、近年スタートしたのが、古着の素材を再利用して新しい服を生み出すリサイクルシステム、『Looop』です。
これは、不要となった衣類から新しいファッションアイテムを生み出すことを可能にするシステムです。投入された服は洗浄後、繊維レベルにまで裁断され新たな糸となり、それらを再び編み込むことで新たな衣服が生まれるという仕組み。
消費者は有料で洋服をリサイクルすることができ、機械が古着を新しいアイテムに生まれ変わらせる様子を実際に見ることも出来る画期的なアイデアなのですが、なんとこの取り組みをメタバースにそのまま移植したのが『Loooptopia』なんですね。
Loooptopiaでできること
さて、このH&Mが力を入れる循環型ファッションを3Dの仮想世界で楽しみながら体験できる『Loooptopia』は、Rainbooow、FieldsNeon Studiooo、Fabric Fooorestの3つのエリアから構成されています。それぞれの仮想空間では、アクティビティへの参加はもちろんのこと、集めた要素から色や素材、デザインを組み合わせたオリジナルのアバター衣装を制作することも。しかもユーザー間で服の交換や古着の概念を取り入れたトレードシステムの導入など、リサイクルを取り入れた『Looop』ならではの楽しみを体験することが出来る画期的なメタバースなんです。
デジタル世界でもおしゃれは楽しまなくちゃ
さて、H&Mアメリカズで顧客アクティベーション・マーケティング部門を統括するリンダ・リーはこんなことを言っています。
「H&Mの衣類やアクセサリーを購入して着用する人々は、ますます仮想空間やデジタル世界で過ごすようになっています。RobloxでのH&M Loooptopiaエクスペリエンスにより、オンラインとオフラインの両方で、現在および新規のお客様が好きな場所で、新しい方法でエンゲージできるようになりました。 今後数年間、H&Mはこの急速に拡大する仮想現実と拡張現実の広がりを探求し続けます。」
ここ最近『Roblox』がとったメタバース内のアバターファッションについてのアンケートによると、Z世代のアクティブユーザーにとって“現実のスタイルよりも大事”な自己表現手段なのだそう。メタバースにおいても自分を演出するファッションというのはとても重要なポイントで、そんな新しい世界に“古着”の概念を持ち込んだH&Mは本当にスマートですよね。
終わりに
いかがでしたか?社会的な相互作用やミニゲーム、スタイリングセッション、異世界、イベントなどの要素が満載の没入型3Dメタバースで、プレイヤーは遊びながらサステナブルについて学ぶことができる、そんな画期的な世界がH&Mによる『Loooptopia Experience』なんですね。経験を通して知識を得ることで将来世代に対してファッションが安全なものであると証明するためのH&Mによる取り組みは、エンターテイメント性と教育的要素のある有意義なものでした。ますます盛り上がりを見せるメタバース、今後どうなっていくのか全く検討もつきません!
この記事を書いたスタッフ