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みなさんこんにちは!GPの宮永です。
今回のニュースはメタバースで学ぶ日本茶体験。新たにオープンしたVRChatワールド『metaCHA – Japanese Tea Experience』では、日本が誇る文化“日本茶”について、より造詣深くなることができるらしい……。
『metaCHA – Japanese Tea Experience』とは?
3月13日にオープンした新しい仮想空間『metaCHA – Japanese Tea Experience』は、日本茶文化に触れることの出来るメタバースワールドです。
株式会社ゆずプラスにより企画・開発されたこのワールド、なんと京都の老舗茶舗である福寿園とのコラボレーションにより「お茶をテーマとしたメタバース空間」として誕生しました。
metaCHA – Japanese Tea Experience By Fukujuen
— Better Together VR (@better_vr) April 5, 2024
To start our relaxing evening, we started with some tea. Learn a bit of the history of tea and how to prepare Japanese macha. The instruction pad gives the names of the tools and outlines the completely interactive process.#matcha pic.twitter.com/Znllw5ORUd
日本人としての哲学が深くまで浸透する伝統文化だからこそ、メタバース空間での表現方法は難しい。そんな中生まれた、エンタメとして面白い上に日本の伝統文化について勉強にもなる興味深い空間です。
“お茶”がメインコンテツの新しい仮想空間でできること
本ワールドは「けいはんな学研都市」に実在する「福寿園CHA遊学パーク」内の茶室を再現したもの。バーチャルな抹茶体験やお茶の歴史解説を楽しむことができます。具体的にどんな内容になっているのか、今から一緒にチェックしていきましょう!
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— metaCHA メタチャ 【公式】 (@metaCHA_tea) March 23, 2024
茶室 華月庵(かげつあん)
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ワールド内の茶室は、けいはんな学研都市に実在する「福寿園CHA遊学パーク」内の華月庵を再現しております⛩️💫 pic.twitter.com/VAkzYgDYFQ
茶室で行う“超”リアルな抹茶体験
「福寿園CHA遊学パーク」の空間をモデルとした茶室では、リアルな抹茶体験をすることができます。VRゴーグルとコントローラーを装着し、抹茶を作って抹茶を飲むという体験はメタバースならではだしめちゃくちゃリアル。
確かに、抹茶体験ってリアルで中々やる機会ないですよね。日本人として興味もあるしやってみたいけど、今更何も知らないっていうのも恥ずかしいし、何よりチャンスがない。そんな時にメタバースで抹茶体験ができるなんて言われたらやってみたい。
HMDとコントローラーのみで操作する場合でも正座ができるギミックがあったり、抹茶のつくり方を示す説明書きが細かく表示されるなど、細部まで親切な作りになっているのも嬉しいポイント。
茶筅で抹茶を攪拌するとリアルな音が鳴り、湯気が立ち上がる。茶碗を口元に近づけると少しずつ減っていく抹茶の様子など、実際にお茶を飲む感覚をメタバースで味わえる時代が来るなんて……!
東屋に腰掛ける可愛い「茶つぼちゃん」
仮想空間ですから、ハートをガッと掴まれちゃうような可愛いキャラも勿論います。
彼女の名前は茶つぼちゃん。彼女は茶壷をイメージした衣装を身にまとい、茶葉と茶壷の文化・歴史に由来したキャラクターとしてワールド入り口の東屋に腰をかけ、プレイヤーをワールドへと誘う役所。
この東屋に足を踏み入れると、日本の茶の歴史を解説するテキストでお勉強することも。
仮想空間ならでは。富士山の山頂でもお茶会が可能!
メタバースなので、リアルではできないことも楽しめます。茶室・東屋エリアの奥に近づくと、京・山城の仏さまが現れ、「そなたを茶を巡る旅へと連れて行ってしんぜよう」と富士山の山頂へワーーーープ!
そう、そこでできることは富士山の山頂での茶道具を使った抹茶体験。
日本一の高峰でお茶会を楽しめるのは、メタバースならではの贅沢な体験ですよね。
【ちょっと番外編】文化を継承する仮想空間「まちやでメタバース」
最後に、“メタバース体験”として『metaCHA – Japanese Tea Experience』が紹介された「まちやでメタバース」についても面白い取り組みですのでさらっとご紹介させてください。
「まちやでメタバース」は、浮世絵からゲームまで多岐に渡る日本の文化資源、特に表現文化資源を対象に、文化継承するためのプロセスについて考えるために作られたもの。立命館アカデミックセンターが主催する取り組みで、メタバースの起源と日本の役割について学ぶプログラムをリアルとオンライン2箇所を会場に開催されます。
プログラムの後半ではメタバース体験会が実施されましたが、その際に使用されたメタバース空間が、『metaCHA – Japanese Tea Experience』の茶室内部でした。受講生は茶道具を用いての抹茶づくりを体験し、「本当に目の前に抹茶がある感覚が良い」「現実世界と比較して、気軽に抹茶をつくる練習ができるのが良い」といった声も多数だったようです。
終わりに
日本文化の継承のための新たな施策として活躍が期待されるメタバース。今後、より高度なリアル感や、仮想空間だからこそできる様々な取り組みが急務となること間違いなし。
日本人であれば知っておきたい、知らなきゃいけないことってなんとなく沢山ある気がするけれど、実際知らずに知ったかぶりをしてしまうことだってしばしば。そんな時にメタバースにヒントをもらうって、結構ありじゃない!?そう思うと、エンタメを切り口にメタバースでできることも沢山ありそうです。それではまた。
この記事を書いたスタッフ